1998年 日本における世界喘息デーが始まった頃の資料をお見せします。
1998.12. 5 第1回GINA世界喘息デー JAPAN (1998年)
GINAが世界喘息デーを制定した年に、日本も[第1回GINA世界喘息デー JAPAN」が開催されていました。そのパンフレットや資料などをご紹介します。

上は「第1回GINA世界喘息デー JAPAN」の講演会のパンフレットです。患者さん向けの講演会と医師向けの講演会が同じに開催されていました。

パンフレットの表示(折りたたんだ状態)

同封されていた挨拶状。牧野荘平先生が代表をされていた。

当時、私宛に届いた「世界喘息デー JAPAN 1998」の案内の封筒。
1998.8.24 第1回"GINA世界喘息デー・日本1998" 開催のお知らせ
ベルギーのゲント大学呼吸器科のパウエル教授から、久保先生(本フォーラムの創始者)への世界喘息デーの開催の案内と協力の依頼状など

翻訳
親愛なるヒロシ様
世界喘息デー 1998年12月11日
ご存知のように、今年、世界保健機関(WHO)の委託を受けて、「グローバル喘息イニシアチブ(GINA)」と「ヨーロッパ呼吸器学会(ERS)」が初の世界喘息デーを開催することになりました。世界喘息デーは、今後毎年開催される予定です。
世界喘息デーの目的は、喘息が世界的な健康問題であることに対する認識を高めること、科学的な進展について周知すること、そして効果的な管理プログラムの実施において一般市民や関係当局の関与を促すことです。1998年のテーマは「子どもたちの呼吸を守ろう(Help Our Children Breathe)」であり、これは世界中で子どもの喘息の発症率が高く、その深刻さを反映したものです。
私たちはこの取り組みを主導するために、ロンドンに拠点を置く広報代理店「マニング・セルビッジ&リー(Manning, Selvage & Lee)」を起用しました。世界喘息デーを成功させるには、各国における連絡先と連携して活動を進める必要があります。
日本では、GINA諮問委員会の太田健氏が主要な連絡先になることを想定しています。あなたにお願いしたいのは、彼の活動を支援していただけないかということです。以下の点について、彼と緊密に連携していただけると幸いです。
9月には、世界喘息デーに向けた機運を高めるための「キット」をお送りします。
このキットには、必要に応じて翻訳された以下の資料が含まれます:
世界喘息デーの設立を発表するプレスリリース、および子どもの喘息に関する報道資料:これらを貴国のメディアへ送付していただきます。
貴国の関係者に向けた手紙:世界喘息デーへの参加を促す内容になっています。
世界喘息デーを支援・広報するためのアイデアリスト:関心を持つ関係者に配布してください。
フィードバックフォーム:参加者の追跡・把握を行うためのものです。
レターヘッドおよびフォルダー類
上記すべての資料の使用方法に関するガイドライン
主たる連絡先および補助的な連絡先の役割リスト
12月には、世界喘息デー当日(12月11日)を広報するための追加の報道資料をお送りします。これらの資料も、必要に応じて翻訳され、使用方法のガイドラインとともに送付されます。これらには発表禁止(エンバーゴ)がかけられており、指定された日付まではメディアに公開しないようお願いいたします。(ご存知のとおり、「エンバーゴ」とは、指定された日付までは報道できないという制限を意味します。)
さらに、私たちは喘息の世界的な側面を反映した「ニュース映像(ビデオ・ニュースリール)」を制作します。貴団体で既に制作された関連映像があり、使用可能な場合はぜひご提供ください。その際、マスターテープのご提供が必要となりますので、コピーでは対応できない点をご留意ください。
上記の取り組みにご協力いただける場合は、ロンドンの広報代理店マニング・セルビッジ&リー(Manning, Selvage & Lee)のニッキー・ガーステンまたはニック・エリスまでご連絡ください。電話は +44-171-878-3000、もしくは同封のフォームにご記入のうえ、参加希望の旨と希望言語を明記して、ファックス +44-171-878-3030 に送信してください。
または、私ロマン・ポーウェルスまで、お気軽にお電話(+32-9-240-2611)またはEメール(romain.pauwels@rug.ac.be)でご連絡いただいても結構です。
敬具

翻訳
参加者情報
世界喘息デー(WAD)
1998年12月11日
組織情報
組織名:
担当者名:
役職:
住所:
電話番号:
FAX番号:
Eメールアドレス:
私は、我が国で開催される初めての世界喘息デーにおける活動を支援したいと思います:
☐ はい ☐ いいえ(該当しない方を削除してください)
下記の言語の中から、ご希望の資料言語にチェックを付けてください:
☐ 英語 ☐ スペイン語 ☐ フランス語 ☐ ポルトガル語 ☐ 中国語
☐ ロシア語 ☐ イタリア語 ☐ ドイツ語 ☐ アラビア語 日本語
世界的な喘息ニュース映像に使用可能な既存のビデオ映像について、以下に簡単な内容をご記入ください:
(例:内容、対象、収録年など)
ビデオフォーマットの詳細をご記入ください:
☐ ベータ ☐ VHS ☐ その他:
その他の場合は詳細をご記入ください:
この用紙にご記入の上、Manning, Selvage & Lee社のNik Ellis宛にFAX(+44-171-878-3030)で送付してください。
ご協力に心より感謝いたします。

同封されていた GINA世界喘息デー・日本委員会からのお知らせ
1998. 10.29 NIFTY-Serve 喘息フォーラムの世界喘息デーの参画についての案内文
喘息フォーラムの世界喘息デーの参画が決まったので、その参画の方法などについて書かれた書類です。当時の世界喘息デーは12月に開催されていました。第1回GINA世界喘息デーのテーマは、「Help Our Children Breathe(我々の子供たちの呼吸を助けよう)」でした。GINAは当時から様々な団体の「参画」を呼びかけておりました。「World Asthma Dayを支援する方法」は、現在もGINAの公式サイトで掲載されている内容の起源に感じられます。

●Nicky Garsten氏(GINA代表代理)から届いた世界喘息デーの参画や支援する方法について(PDF)
翻訳(一部)
1998年10月29日
久保 弘医師
NIFTY-Serve 喘息フォーラム
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日本
久保先生
世界喘息デー(1998年12月11日)
このたびは、日本における世界喘息デーのサポート連絡担当としてご協力いただき、誠にありがとうございます。あわせて、以下の方が主要連絡担当として活動されることが確定いたしましたので、ご確認のうえ、ぜひ密接に連携をお願いいたします。連絡先は以下のとおりです:
太田 健(Ken Ohta)
帝京大学医学部 第二内科
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世界喘息デーは、1998年12月11日にスペイン・バルセロナで開催される世界喘息会議中に行われます。1998年8月24日付ロマン・パウウェル氏の書簡にも記されているとおり、先生の役割は、このイベントに向けた日本国内での機運醸成となります。
今回、先生の活動をサポートするための資料を同封しております(必要に応じて翻訳済み)。これらの資料は、主要連絡担当の太田先生にもお送りしています。活動が重複しないよう、太田先生と綿密に連携を取っていただき、すべての関連活動が確実に行われるようお願いいたします。
同封資料の内容は以下のとおりです:
・報道用キット(メディア向け送付用)
・世界喘息デー設立を発表するためのプレスレター
・世界喘息デー主催者に関する詳細を記したプレス背景資料
・支援者向けパック(国内の病院、専門団体、患者支援団体などへの送付用)
・世界喘息デーへの参加を促す案内文
・支援活動や広報活動のアイデア集
・世界喘息デーのロゴを使用するためのブロマイド(使用可能な完成アートワーク)
・支援者の参加状況を把握するためのフィードバックフォーム
・レターヘッド(使用に関するガイドラインをご参照ください)
・上記資料の使用方法に関するガイドライン
・同封資料についてご不明点がございましたら、太田健先生までご連絡ください。
ご支援に心より感謝申し上げます。
敬具
ニッキー・ガーステン
GINA(グローバル・イニシアティブ・フォー・アスズマ)代表代理
必要であれば、正式なビジネス文書の体裁に整えたフォーマットでもご提供できます。